「賞味期限の印字を毎回目視で確認している」
「商品ごとに期限が異なり、確認ミスが心配」
「確認記録を紙で保管していて、後から探すのが大変」
食品製造業にとって、賞味期限や消費期限の表示管理は、品質と信頼に関わる重要な業務です。
2026年10月13日、ウエノフードテクノは衛生管理サービス「ハレコード」に、賞味期限・消費期限の「日付チェック機能」を追加したと発表しました。
今回の新機能では、ラベルに記載された情報を読み取り、あらかじめ登録された内容と照合し、不一致の場合に警告を表示します。
今回は、DX担当ちゃま男と先輩の会話を交えながら、食品工場の期限表示チェックがどのように変わるのかを解説します!
ハレコードの「日付チェック機能」とは?
DX担当 ちゃま男先輩!賞味期限の印字ミスまでデジタルで確認できるんですか?
ちゃま男の先輩そうだね。
印字された内容を読み取って、登録されている情報と照合することで、確認作業を支援する仕組みなんだ。
ただし、読み取りや登録情報に誤りがあれば問題が残るから、人による確認が不要になるわけではないよ。
ラベルを読み取って登録情報と照合
新しい日付チェック機能では、商品情報や期限表示の内容を読み取り、登録された情報と照合します。
例えば、製造予定の製品と実際に印字された賞味期限が一致しているか確認するような用途です。
一致しない場合には、画面上にアラートを表示します。
これにより、確認漏れや見落としのリスクを減らすことが期待されています。
確認した履歴も記録できる
今回の機能では、確認結果をデータとして残すことにも対応しています。
誰が、いつ、どのような確認を行ったかを記録できれば、後から確認履歴を調べやすくなります。
ただし、すべての印字ミスを必ず検出できるという意味ではありません。
導入する場合は、読み取り条件や確認方法、例外時の対応を検証する必要があります。
食品工場ではなぜ期限表示の確認が重要なのか?
食品工場では、多くの商品に賞味期限や消費期限が表示されています。
製品によって期限の設定方法が異なる場合もあり、印字内容の管理が必要です。
例えば、次のような問題が考えられます。
- 前に製造した商品の印字設定が残っている
- 賞味期限と消費期限を取り違える
- 製造日や期限計算の条件を誤る
- ラベルの読み取りや確認を間違える
- 確認した記録が残っていない
こうした問題を防ぐためには、製品マスタの管理、印字設定の確認、作業者による照合などを適切に行う必要があります。
デジタルチェックで解決できること
今回のような仕組みは、印字内容と登録情報の照合を支援します。
一方、そもそも登録情報が間違っていた場合、照合だけでは誤りを発見できない可能性があります。
DX担当 ちゃま男じゃあ、デジタルでチェックすれば絶対に安心というわけではないんですね。
ちゃま男の先輩そうなんだ。
大切なのは、正しい登録情報を管理すること、印字内容を確認すること、異常があれば適切に処理することなんだよ。
食品工場の品質管理で重要なのは「記録を残す仕組み」
期限表示の確認では、正しい日付であることを判断するだけでなく、確認した結果を残すことも重要です。
例えば、次のような項目です。
- 商品名・商品コード
- 製造日・製造ロット
- 印字された賞味期限・消費期限
- 確認日時
- 確認担当者
- 照合結果
- 不一致が発生した場合の対応内容
これらの情報を適切に記録しておけば、問題が発生した際にも状況を追いやすくなります。
紙の記録では検索や集計に時間がかかる
例えば、期限確認のチェックシートを紙で管理している場合です。
過去の製造ロットについて確認したいとき、保管したファイルから対象の記録を探す必要があります。
また、日々の確認結果を集計したい場合は、Excelなどへ転記する作業が発生することもあります。
このような記録業務は、電子帳票を活用することで効率化できる可能性があります。
関連サービス|食品工場の品質記録・HACCP記録を電子化する
今回のハレコードのような印字内容の自動照合と、現場の記録業務を電子化することは、関連していますが別の役割です。
ラック・インターナショナル株式会社では、電子帳票システム「i-Reporter」を活用した品質検査表や衛生管理記録の電子化を支援しています。
例えば、現在使用しているExcelの品質チェックシートをタブレット入力に変更し、確認結果や検査記録をデータとして蓄積することができます。
写真の添付、入力項目の設定、帳票の保管・検索、必要に応じた他システムとの連携なども検討できます。
ただし、i-Reporterの標準的な帳票電子化機能が、ハレコードの日付チェック機能と同等の自動照合を行うという意味ではありません。
期限表示の自動判定まで必要な場合は、読取機器や照合方式、必要な追加機能を個別に検討する必要があります。
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中小食品工場が期限表示の管理を改善する4つのステップ
① 商品マスタと期限の設定ルールを整理する
まず、商品ごとの賞味期限・消費期限の設定方法を整理しましょう。
製品コード、期限計算方法、表示形式などを確認します。
登録情報が正しくなければ、デジタルで照合しても適切な判断ができません。
② 確認するタイミングを明確にする
例えば、製造開始時、製品の切り替え時、印字装置の設定変更時などです。
どのタイミングで誰が確認するかを決めておきましょう。
③ 不一致が発生した場合の対応を決める
期限表示が一致しなかった場合に、どのような対応を取るかを整理します。
例えば、対象商品の一時隔離、再確認、管理者への連絡、印字設定の修正などです。
④ 確認結果と対応履歴を保存する
チェック結果だけでなく、不一致が発生した場合の原因や対応内容も記録しましょう。
後から履歴を確認できれば、再発防止策の検討にも活用できます。
食品工場のHACCP記録を見直したい方へ
食品工場では、期限表示の管理以外にも、温度記録、衛生点検、清掃記録、原材料の受入検査など、多くの記録業務があります。
それぞれの帳票を紙で管理している場合、確認や保管、検索の負担が大きくなることがあります。
ラック・インターナショナルでは、食品製造業向けに「HACCP紙管理の課題解決事例集」を公開しています。
紙による管理の課題や、電子化による改善方法、現場での導入ポイントを紹介しています。
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※資料のダウンロードには申し込みフォームへの入力が必要です。
まとめ|期限表示の確認は、デジタルと人の判断を組み合わせる
今回のハレコードの新機能は、食品ラベルの情報を読み取り、登録情報との照合や不一致時の警告を支援するものです。
食品工場では、こうした技術を活用することで確認作業の負担を減らせる可能性があります。
一方で、登録情報の正確性や異常時の判断、記録の管理などは引き続き重要です。
食品の品質管理では、デジタルによる確認支援と、正しい業務ルールの両方が必要です。
まずは自社の期限表示の確認方法と、記録の管理方法を見直してみましょう。
参考資料
※本記事は2026年11月3日時点の公式発表をもとに作成しています。

