先輩!!最近いろいろ補助金について調べてたんだけど、
助成金っていうのもあって、わけかわかんないにゃー。
補助金と助成金って違うものなのかにゃー?
ちゃま男くんこんにちは!!
ははは!いい質問だね。結論。補助金と助成金は違うものになるよ。
せっかくだから解説しておくね。
「補助金」と「助成金」と「給付金」の比較
まずは、「補助金」「助成金」「給付金」のポイントを比較してみましょう。
補助金 | 助成金 | 給付金 | |
---|---|---|---|
目的 | ソフトウェア、設備導入など | 採用活動や人材育成など | 様々 |
対象 | 事業所向け | 社員向け | 個人、事業所等向け |
申請 | 必要 | 必要 | 必要 |
支給要件 | 審査のうえ採択されたら給付 | 労務違反等がなく、要件を満たしていればほぼ100%給付 | 要件を満たしていれば給付 |
支給方法 | 使った額の一部が補助される | 定額型で、最初から決まった額を受給できる | 定額型で、最初から決まった額を受給できる |
給付額 | 数百万円~数十億円 | 数十万円~数百万円 | 数十万円~数百万円 |
管轄 | 経済産業省 | 厚生労働省 | 要件によって様々 |
相談先 | コンサルタント、中小企業診断士など | 社会保険労務士など | 要件によって様々 |
主に補助金は、企業の生産性を向上するためのツール導入の際に、給付されるものが多いとゆうことにゃー。
そうだね!!一方で助成金は、事業所で雇用されている社員の方の労働環境改善やスキルアップなどを支援する目的として給付されることが多いんだね。だから最低条件として、社員がいない場合は申請できないケースが多いんだね。
共通ポイント
ここからは「補助金」「助成金」「給付金」の共通項目についてわかりやすく説明していきます。
かなり重要な内容となるので、これから検討をしている場合には、チェックしてください。
- 基本的に課税対象
どの交付金もすべて収入とみなされるため課税対象になります。しかし特例として特別定額給付金や子育て世帯への臨時特別給付金、ベビーシッター利用支援事業のように特例として法律により非課税となる場合もあります。 - 申請には期限がある
どの交付金も申請には期限があります。毎年必ず交付される助成金などは期限を過ぎても次の機会がありますが、緊急性の高いものは特に期限を過ぎてしまうと受給できなくなってしまうため、必ず期限を確認し、期限内に申請を行いましょう。 - 返還しなくてはいけないケースがある
基本、「補助金」「助成金」「給付金」は返還しなくてもいいうという情報が多いですが、これは間違いです。
例えば以下の場合には、交付金の返還が必要となります。
1)不正受給
これは1番注意が必要です。受給条件を満たしていないにも関わらず、まず、受給をするために偽った情報で申請を行うと不正受給とみなされます。これは実際に受給した場合だけではなく、受給しようとしただけでも不正受給とみなされるので十分注意が必要です。書類を偽造した場合は「詐欺罪」にあたり、刑事罰の対象です。社会保険労務士などが代理申請した場合も、事業者にペナルティが課せられます。
また、不正受給の対象者は公に公表がされますので、社会的な制裁も同時に受けることになります。
どんな事情があれど、絶対に不正受給は辞めましょう。
2)各交付金の要件を満たせなかった場合
特に「補助金」などの交付金に関しては、申請時に、賃金計画などを提出する必要があるケースがあり、これを計画通りに達成をする必要があります。未達であった場合には、交付金の返還が必要なケースがあるので、現実的な計画で申請をするか、申請計画が未達であった場合にも、返還がないものを選択しましょう。
3)解約した場合
「補助金」などに多いのですが、交付金を受給後に、数年をかけて経過を報告する必要があるケースがあります。
この際に、導入したソフトウェアを途中で解約などをした場合、補助金の返還の対象となるケースがあるのでで注意が必要です。
それぞれ代表的な制度を紹介
ここからは具体的にどんなものがあるのか紹介をしていきます。
代表的な補助金の紹介
・小規模事業持続化補助金
小規模事業者および一定要件を満たす特定非営利活動法人が働き方改革や賃上げ等に対応するための取り組みの一部を補助し、生産性向上と持続的発展を図ることを目的とした補助金です。
▶小規模事業持続化補助金について詳しくはこちらをご覧ください。
・IT導入補助金
中小企業・小規模事業者に対して、ITツール導入をする経費の一部を補助することで業務効率化、売上向上を促進する補助金です。まだIT導入が済んでいない、または新たにIT導入をしたい考える中小企業・小規模事業者の方は、独自にIT導入をするより大幅に負担を減らすことができます。
▶IT導入補助金について詳しくはこちらをご覧ください。
・ものづくり補助金
中小企業・小規模事業者に対して、生産性向上を実現するための革新的なサービスの開発、試作品開発、生産プロセス改善のための設備投資支援を目的とした補助金です。業種に関係なく、生産性向上につながる設備の導入であれば補助対象になります。補助額もIT導入補助金と比較すると大きいので、設備投資などの費用負担を大幅に削減可能です。
▶ものづくり補助金について詳しくはこちらをご覧ください。
・事業再構築補助金
コロナ禍における新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取り組み、事業再編またはこれらの取り組みを通じた規模の拡大等を目指す企業・団体等を支援する補助金です。補助対象経費は、建物費(建物の建築・改修等)、機械装置・システム構築費、技術導入費(知的財産権導入に要する経費)、外注費(加工、設計等)、広告宣伝費・販売促進費(広告作成、媒体掲載、展示会出展等)、研修費(教育訓練費等)等になります。補助額が非常に大きい補助金となります。
▶事業再構築補助金について詳しくはこちらをご覧ください。
代表的な助成金の紹介
助成金は、合格率という概念がなく、要件を満たしていれば給付されるからおススメにゃー。社内のDXを進めるうえで、KINTONEシステムなどの導入で使えるものもあるにゃー。
・人材開発支援助成金
事業主等が雇用する労働者に対して、職務に関連した専門的な知識及び技能を習得させるための職業訓練等を計画に沿って実施した場合等に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。「事業展開等リスキリング支援コース」に関してはDXのを実行していくための社内人材の研修費用が助成対象なので、最近では非常に人気な助成金となります。
参考:(dx研修サービス)https://www.dx.documentdashboard.cloud/re-skilling
・業務改善助成金
生産性向上に資する設備投資等(機械設備、コンサルティング導入や人材育成・教育訓練)を行うとともに、事業場内最低賃金を一定額(各コースに定める金額)以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成する制度です。
▶詳しくはこちらをご覧ください。
・働き方改革推進支援助成金
中小企業が職場環境の改善や有給休暇取得を促進させるといった働き方改革に取り組む際、その環境整備に必要な費用の一部を助成する助成金制度です。 最大の目的は「生産性の向上」であり、そこにつながる取り組みに対して、かかった費用の一部が助成されます。
▶詳しくはこちらをご覧ください。
・雇用調整助成金(新型コロナウイルス感染症特例措置)
新型コロナウイルス感染症等の影響や、景気の変動、産業構造の変化その他の経済上の理由により、事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、一時的な雇用調整(休業、教育訓練または出向)を実施することによって、従業員の雇用を維持した場合に助成されます。従業員の雇用維持を図るため雇用調整(休業)を実施する事業主に対して、休業手当などの一部を助成するものです。
▶詳しくはこちらをご覧ください。
代表的な給付金の紹介
コロナの時に、特に給付金は話題になったよね。
・持続化給付金
新型コロナウイルス感染症拡大で、営業自粛等により大きな影響を受けた事業者に対して、事業の継続と再起のために給付される給付金です。中小法人は最大200万円、個人事業者等は最大100万円まで受け取ることができます。※受付は終了しています。
▶詳しくはこちらをご覧ください。
・新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金
新型コロナウイルス感染症または感染防止のため休業させられた中小企業の労働者のうち、休業手当が支給されなかった労働者に対して休業支援金、給付金として給付される給付金です。※受付は終了しています。
▶詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
ちゃま男くん!どうかな勉強になったかな?
先輩!めちゃくちゃ勉強になりました!
これからは補助金だけでなく助成金などもチェックして、ソフトウェアや設備投資の際に利用したいと思うニャー。
いかがでしたでしょうか?
案外皆さんが知らない「補助金」「助成金」「給付金」の違いを理解いただけたでのはないかと思います。
弊社では、補助金や助成金の提案や申請支援もおこなっておりますので、お気軽にご相談いただければ貴社にあった制度をご紹介可能です。
また、最小限の情報を入力いただくだけで、貴社が該当する制度がすぐに検索できる、自動診断サイトもご活用ください。
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